「オール十勝で物事を考え、魅力をまとめて発信すれば充分期待できる」という人もいますが、現在その域に達してはいないと思います。管外や道外の人には「帯広はPRが下手だ」との感想を漏らす方が多いと聞いています。十勝の魅力・帯広の魅力・帯広中心部の魅力は何でしょうか?
道央圏からくるお客様に誇れる十勝の魅力=広大な農地と日高山脈、中札内美術村、花畑牧場、十勝川モール温泉。帯広の魅力=スイーツ、豚丼、澄んだ空気と美味しい水?。帯広中心部の魅力=、何でしょうか?歩きたくなる街並み?
帯広市の市民は、観光客に尋ねられたときに、すかさず答えられるような魅力を共有していなければ、本当の魅力にはなりません。観光客に魅力を発信する前に、地元の市民に魅力を浸透させることがまず第一ではないでしょうか?
交通アクセスが便利になることで、良くなる反面、心配されることが多くあります。ある観光地の話ですが、高速道路が開通し、たくさんの観光客がやってくるので宿泊施設を増設したところ、便利が良すぎて「日帰り客」が増え、宿泊する人が激減し、当てが外れた所があったそうです。札幌から帯広への所要時間が短くなり、「日帰り圏内」として十分な距離になってしまします。また、観光バスが十勝川温泉に宿泊するには到着時間が早すぎて、阿寒や川湯まで伸びてしまう恐れもあります。
今から、いろんな場合を想定して対策を立てなければ、恐ろしいことになるかもしれません。