カーオーディオを起動させるには直流12ボルトの電源が必要です。家庭の電気は交流100ボルトなので、これを直流12ボルトの電圧に落とさなければなりません。変圧器も市販されていますがかなり高価なモノです。色々調べてみると、パソコンの電源で供給できることがわかりました。 この電源からは3.3ボルト、5ボルト、12ボルトなどの安定的な電気を取り出すことが出来ます。 そこで、古いパソコンを分解したときにしまっておいた電源があったので、これを利用することにしました。
このパソコン用電源はコードを差し込んだだけでは動きません。パソコンで電源ONのスイッチを入れたときに動き出します。
パソコンの電源コネクターのピンアサインは下記のようになっています。

スイッチオンにするには、14番ピン(Green)のPS_ONと、とりあえず13番ピン「どれでも良いですが(Black)のCOMピン」をショートすれば電源ファンが回り、電気を取り出せるようになります。
このコネクターから直流12ボルト電源を取り出すには、10番ピン+12VDC(Yellow)がプラス側で、マイナス側はいくつかある黒のCOMピンで、ここから線を接続して、カーオーディオの電源に供給すると使用可能になります。
なかなか面倒ですが、このパソコン電源コネクターから簡単に電源を取り出す部品が市販されています。(すでに販売終了になっているかもしれませんが)
KM-02Aというパソコン用部品です。
パソコンマザーボードの電源チェック用に作られたモノです。

この白いコネクターにパソコン電源のコネクターを差し込み。水色のスイッチを押すと緑色のランプが点灯し、電源が動き出します。ここから左側の若草色ブロックの+12v、右側若草色ブロックのGND(グランド)3個のうちどれかからマイナス線を取り出し、カーオーディオの電源に繋げればOKです。

カーオーディオからの接続線は常時電源ONのコード(赤色)やエンジンキーを回したときに電源オン(オレンジ色?)、イルミネーションONのコードがありますが、それらのコードをまとめて、12ボルトプラス側に接続、黒の車体に繋ぐアースコードを、パソコン電源のGND(グランド)コードに繋げ、コネクターのスイッチを押せばカーオディオが動きます。
後は、左右のスピーカーコードを繋げればOKです。

パソコン電源とカーオーディオを簡単に取り外せるように車の電装部品の「ギボシ」を使って接続してみました。
完成するとこのようになります。

私の場合はうまくいきましたが、不具合が生じても保証することは出来ないので、試してみたい方は、あくまでも自己責任でお願いします。